2023/03/18
こんにちは、高槻みなせです。今回は、2023年3月18日に開館した高槻市の新しい劇場「高槻城公園芸術文化劇場」を紹介します!
音楽鑑賞や観劇はもちろん、憩いの場としても利用できる素敵な劇場なので、ぜひ一度行ってみください!
高槻城公園芸術文化劇場
高槻城公園芸術文化劇場は、2022年7月に58年の歴史で幕を閉じた、高槻現代劇場市民会館の役割を引き継ぐ形で、市民グランドの跡地にできた新しい劇場です。
なお、この辺りは「高槻城公園」として整備が始まっていて、今回紹介する劇場は、公園の中にある施設の一つです。そのため、デザインは自然に溶け込む、木材をふんだんに利用したナチュラルな雰囲気、そして「高槻城」からも分かるように、歴史的な要素も兼ね備えたつくりになっています。
施設としては、複数のスタジオやホール、カフェがあり、一番大きなホールは、1、2階席合わせて1505席!大きさとしては北摂最大級で、市民ユースはもちろん、プロのニーズにも対応した最先端の劇場です。
劇場の外観
それでは、劇場の外観から紹介していきます!
こちらは、野見神社の近くにある入り口。ここから入ると、
印象的な橋を通って、メインの建物にアクセスできます!
それにしても「現代的なお城」という感じで、素敵なデザインですね〜!
個人的には、橋にある点字ブロックがキュンポイント。時を超えたバリアフリー。ペリーもびっくり。
橋があるなら、お堀もあります。そして、第一中学校と石垣のコラボ。かつて、この場所にあった高槻城に想いを馳せてしまいますね。
なお、この石垣は、当時の石垣に使われていた瀬戸内海の石材に近いものを、岡山の島から持ってきて再現しているそうです。こだわりすごいですね。
ちなみに、石垣の実物が劇場の北側にあるので、見て触って、想いを馳せるもよしです。
あとそうそう、お城で言うと、こちらの軒瓦も高槻城を再現(江戸幕府の大改修時)
細部へのこだわりが素晴らしいですね〜!
あらためて劇場前へ。こちらは橋を渡ったところ、メインエントランス前ですが、かなり広いので、イベントも行われそうな感じですね。
そして、こちらは槻の木高校の正門あたりから見た劇場。どこから見ても、個性的で素敵です。
最後に夜ビュー。かっこよすぎ〜!
シックな建物と、煌びやかな石垣のコラボレーション。堀の水面に映る姿も素敵です!
昼も良いですが、夜はモダンな素敵さがあるので、ぜひ見に行ってみてください!
劇場の内観
続いて、内観の紹介!
劇場内は、全体的に「木」と「ガラス」が多く取り入れられていて、ぬくもりを感じる&明るい空間が広がっています!
開放感も相まって、公園との境目がないような、そんな雰囲気ですね〜!
特に木に関しては、色々な場所で使われいて、たとえば、座席表だったり、
入場ゲートだったり。
なるべく高槻産の木材を使いつつ、優しい雰囲気に仕上がっています。
優しいで言うと、雰囲気だけでなく、たとえば、階段が緩やかだったり、エレベーターが大きくて、車椅子が2台乗れたり。
バリアフリーな多目的トイレや、
授乳室も、もちろんあります。
また、少しわかりにくいですが、窓のところ、子どもが泣いたりしても大丈夫な「親子室」があったりもします!
とにかく、人に優しい劇場で、ウェルカムな雰囲気。
劇場を利用しなくても、併設されたカフェに行ったり、ちょっとベンチに座って休憩したり、気軽に利用できると思います!
フロア紹介
ここからは、劇場内の各エリアを紹介します!
はじめに、全体像として、こちらのフロアマップ(1階)をご覧ください。
劇場としては、大きく分けて1階と地下1階があるのですが、地下も似たような構造なので、ざっくりですが、このフロアマップが全体的な配置と考えてもらって良いかなと思います。
ちなみに、右上のトリシマホールが、市民グランドでいうライトあたりです。(分かる人はすごく分かる説明)
THE CITY BAKERY(カフェ)
こちらは、メインエントランスにある憩いスポット!
ここには、ニューヨーク発祥のベーカリー&カフェ「ザ シティベーカリー」が出店しています!
岩塩のアクセントが美味しい、看板商品のプレッツェルクロワッサンをはじめ、
スコーン、クッキー、マフィン、サンドなど、幅広い商品を販売!
公演の待ち時間に利用するのはもちろん、公演がない日もオープンしているので、普段使いにもオススメです!
最初にも言いましたが、ここは公園なので、パンとコーヒーをテイクアウト、からのオシャピクも良いですね〜!
トリシマホール(大ホール)
こちらは、高槻城公園芸術文化劇場のメインホール!トリシマホール。
全1505席、北摂最大級のホールです!
大きさもさることながら、内装が印象的すぎますね〜!
この煌びやかな模様、実は、
木のキューブで作られています!
不思議な配置?だったので、
弟子「いい感じに、木のキューブつけといたッス!」
師匠「やるじぇねぇか!」
みたいな感じかと思っていたのですが、実際はコンピューターで、理想的な音の響きになるように、計算して配置しているそうです。
その数27000個!かがくのちからってすげー!
ちなみに、音響だけでなく、椅子にもこだわりが!
こちらのイスは、長時間座ってもおしりが痛くなりにくいものを選び、舞台が見やすいように配置!さらに、カラーは木の表情をイメージして5色展開!
とにかく、こだわりが詰め込まれています!
そんなこともあって、座った瞬間に「高っかいやつやん!」とシンプルに感じました。座り心地最高です。
追記:2時間近く座りましたが、5モゾモゾくらいで済みました!(通常、2時間なら30モゾモゾはします)
場所を変えて、こちらは、2階席からの写真。案外、舞台が近く、見下ろす形なので、逆に見やすいですね!
そして、今回は、舞台上も撮影させてもらいました。ひろーい!
オーケストラや、ミュージカルなど、大きなスペースが必要な舞台にも余裕で対応できそうですね!
最後に、開館日に披露された、緞帳(どんちょう)も紹介!オシャ可愛い!
仕様は西陣綴織?で、縦10m、幅22mの高槻城をモチーフにした特別な一枚!
制作にあたっては、トリシマホールのネーミングライツパートナーでもある、株式会社酉島製作所が出資されたそうです!ありがたいですね〜!
全体にひし形(石垣石をイメージ)を散りばめたデザインですが、そのうちのいくつかは、将棋の駒になっているという遊び心も素敵!
とっても綺麗なので、ぜひ実物をご覧いただきたいなと思います!
太陽ファルマテックホール(小ホール)
こちらは、2番目に大きなホール、太陽ファルマテックホール。
全205席、木をふんだんに使った音響の良いホールで、演奏会や舞台などに利用できます。
ホールとしては珍しい窓あり仕様で、公園の緑を取り入れる設計になっています。
ということで、こだわりの椅子は、そんな緑を取り入れた3色展開!
あと、細かい点で言うと、壁の木はあえてガタツキを持たせて、音を乱反射させて、音響が良くなるようにしているそうです!
サンユレックホール(大スタジオ)
こちらは、全150席の大スタジオ、サンユレックホール。演劇やダンス公演などで利用できるスタジオです。
暗転ができたり、PAブースがあったりもするので、劇団の活動場所としても利用できます!
ちなみに、こちらのホールのイスは、収納できるタイプですが、そのなかでも良いものを探したそうで、座り心地がよかったです!
中小スタジオ
最後は、中小スタジオ。劇場内には、これまで紹介したところ以外に、中スタジオが4つ、小スタジオが6つあります。
中小スタジオは、市民が日常的に利用しやすいサイズ感で、楽器の練習に使えるスタジオや、
会議ができるスタジオ、
鏡付きで、ダンスの練習ができるスタジオなどがあります。
リーズナブルなスタジオだと、1時間5〜600円から利用できます!
そのほかの情報
駐車・駐輪場
劇場の地下には、約150台の有料駐車場があります。(入り口は、第一中学校側)
駐輪場は無料で、地下約150台、
地上約180台あります。(こちらはバイクも可)
スタインウェイ&ヤマハ
劇場には、1台数千万円するスタインウェイのピアノ(D-274)が2台!ヤマハのピアノ(CFX)が1台あります!
新品なので、2023年の1月に抽選で選ばれた市民による弾き込みがおこなれました!
早くホールで音色が聴きたい〜!
喫煙所
愛煙家も憩えます。
高槻現代劇場の今後
コンサート、発表会、成人式、結婚式など、高槻市民の思い出が詰まった高槻現代劇場市民会館。こちらは取り壊されて、公園の一部になる予定です。
いままでありがとう。
思い出が振り返れる特設サイトはこちら↓
リンク:市民会館クロージング特設サイト
ちなみに、文化ホールの方は、まだまだ現役!今後は、名称が「高槻城公園芸術文化劇場北館」に変更となります。
そして、当記事で紹介してきた劇場は、正確には「高槻城公園芸術文化劇場南館」です。
今後は、北館(文化ホール)と南館(新しくできたところ)合わせて高槻城公園芸術文化劇場です。
現代劇場の役割を引き継ぎ、高槻市の芸術・文化を中心として、愛される劇場になってほしいですね!
劇場の概要・アクセス
〒569‑0077 大阪府高槻市野見町6-8
TEL:072‑671‑1061
HP:https://www.takatsuki-bsj.jp/tat/
公演のチケット購入、施設の利用予約は、ホームページでご確認ください!
高槻みなせ
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